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タンザニア③清水 邦子さん

タンザニア連合共和国国旗,タンザニア連合共和国

タンザニア連合共和国

タンザニアフィリア有限会社 代表/
駐日タンザニア大使館中部地区商業文化交流名誉代表
清水 邦子さん

会社とご自身について教えてください。

弊社は2005年に創業しました。以前から面識のあった当時のタンザニア大使から、愛知万博のボランティアサポートを依頼されたことがきっかけです。万博での交流をもとに、もっと多くの人にタンザニアを知ってほしいと「ギャラリー・タンザニアフィリア」をオープンし、タンザニア生まれのポップアート「ティンガティンガ」の絵画をはじめ、トートバッグなどオリジナルグッズの企画開発・展示・販売を行っています。その一方で、駐日タンザニア大使館商業文化交流中部地区の名誉代表を務め、交流イベントや講演会などを通じてタンザニアと日本の親善活動を行っています。

会社紹介_ショップ外観1
会社紹介_ショップ内観2
会社紹介_ショップ内観3

タンザニアに興味を持った理由とその魅力を教えてください。

様々な言語を通じて世界と繋がりたいという思いから、上智大学外国語学部を卒業した後、ケニアのナイロビに留学しスワヒリ語を学びました。修了後、友人たちと大陸縦断の旅に出たのですが、その途中で、当時勃発していたタンザニアとウガンダとの紛争で特に危険とされていたウガンダとの国境に、あろうことか夜に到着してしまうというトラブルに見舞われました。困り果てていたその時、タンザニアの兵士が「良かったら、自分たちの兵舎を使わないか」と声をかけてくれたのです。毅然としながらも心優しい態度に感動しました!その後タンザニアに2週間ほど滞在しましたが、触れ合う人誰もが温かく受け入れてくれて、謙虚で控え目、穏やかで暖かい雰囲気に他の国にはない独特の魅力を感じ、この国に強く惹かれました。

タンザニアの魅力_タンザニアの景色②
タンザニアの魅力_タンザニアの景色②
タンザニアの魅力_タンザニアの景色③

古くからインド洋交易の拠点とされたタンザニアには、アラビア半島をはじめ様々な地域の文化が息づいています。例えば宗教。アラブ系の影響を受けている沿岸部はイスラム教、内陸は欧米系のキリスト教が多い。エスニックグループ(部族)も120を超えます。しかし、彼らはぶつかり合うことなく互いを尊重し共生しています。これは、連合共和国としての初代大統領ニエレレ氏が説いた「互いに認め合い、共に新しい国を築いていこう」という相互扶助の理念が、しっかりと浸透しているからではないでしょうか。みんなで助け合う大切さを知っている、そんな心の豊かさが、タンザニアにはあります。

オリジナル商品とティンガティンガの魅力について教えてください。

ティンガティンガアートをもとにしたオリジナルの商品は、サイズや仕様、カラーなどのデザインを我々が立案し、現地のアーティストや縫製業者さんたちと協力して制作しています。モチーフの絵は、既存の絵を使用することもあれば、新たに描き起こしてもらうこともあります。ティンガティンガアート継承者の1人、アグネスとコラボした「アグネス・トートバッグ」は(右下)、弊社のギャラリーと、一村一品マーケットのお店(成田空港・関西空港)のみで販売しているレア商品です。
ティンガティンガの魅力_ティンガティンガアートグッズ①
ティンガティンガの魅力_ティンガティンガアートグッズ②
ティンガティンガの魅力_アグネストート(成田店撮影)

ティンガティンガは、ハッキリした色合いなので一見主張が強いと感じるかもしれませんが、不思議なくらい何処に飾っても周囲と馴染みます。これは、他者を受容して共生する懐の深いタンザニアやアフリカ大陸の性質が、絵に現れているからなのかもしれません。アーティストの皆さんも、とても魅力的!制作拠点のティンガティンガ芸術村(工房)で「この絵を描いたアーティストに会いたい」と尋ねると、そのアーティストに会えるようみんなが手助けしてくれます。ギスギスしたライバル関係はなく、仲間が注目されていることを心から喜び応援するのです。ここにも、自分だけでなくみんなで幸せになろう、という支え合いの精神を感じます。

ご自身の活動について教えてください。

起業のきっかけをくれた大使にインスパイアされ、様々な活動を行ってきました。ティンガティンガの展示会や、タンザニアの食や音楽を体験する文化交流会、専門学校の生徒さんたちとコラボしたカンガ(タンザニアの民族布)ファッションショーも好評でした。経営の神様と称される稲盛和夫さんの著書「成功への情熱」に感銘を受けた大使から、「ぜひ彼に会いたい」なんて無茶振りをされたことも(笑)。以前からアフリカ大陸に関心をお持ちだった稲盛さんは喜んでくださり早速出版許可をいただき、同書のスワヒリ語版がタンザニアで出版されました。現在は、ティンガティンガの健康増進プロジェクト(Tingatinga Afya Project)を進行中です。ここ数年、招聘を予定していたアーティストが健康を害して亡くなるという悲しい出来事が続いたことがきっかけです。別途、交流を得た大阪市立大学長の声がけで、同大学院看護学研究科を中心とするメンバーのチームと一緒に、現地のフィールドワークを通じて、生活習慣病予防に取り組んでいます。

ご自身の活動①
ご自身の活動②
ご自身の活動③

今後について教えてください。

タンザニアはもちろんですが世界には、素敵な文化や人、品物があふれています。世界各国のそうした魅力を、一村一品マーケットなどとコラボしながら、より多くの方々へ伝えていきたいですね。ありがたいことに一村一品マーケットで弊社の商品を購入されたお客様から、多くのお問合せをいただいています。今年初夏には、弊社のECサイトも開設予定です。これまでと同様に人との繋がりや絆を大切に、今後も様々な取り組みを展開していきます。

写真提供:タンザニアフィリア有限会社
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